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NATUREL & BIOLOGIQUE

今世紀の初め、工業分野で働いた経験をもつドミニック・ヴァシェは、
畑からあらゆる化学製品を排除することにしました。
豊かな森に囲まれた15ヘクタールの粘土・砂礫質の土壌は勿論のこと、
そこで働く人々を守るためです。
化学物質から成る農薬が人の健康と自然にもたらす影響と、
その危険性を認識しての決断でした。
2022年以降、シャトーのぶどうは100%有機農法で栽培されています。
保守的な人々を驚かせた彼の奇抜さは、
今日では産業界の新たな標準として認められています。
ドミニック・ヴァシェは何よりも先ず、
自然への深い愛情と本物への絶え間ない欲求に支えられた、
献身的で熱意溢れるシャトーのオーナーです。

「生命力のあるワインが好きなので、なるべく自然な方法で育てています。
私にとってワインの熟成は、
人間にとっての教育と同じです。
どんなときも注意を怠らず、共感したり話し合ったりしながら、
ワインに適切な作法を教えていく過程です。
私たちのワインには、私の人生観が投影されています。
ある一家と、共に働く人たちの物語と言えましょう」
ドミニックはこの哲学に沿って、ワインを作り続けています。

シャトー・グラン・フランセの畑は、リブルヌ地域サンテミリオンの北端、
500年以上前からぶどうの樹が存在するイール渓谷の斜面にあります。
赤砂利の層の上に砂質シルト土壌が広がり、ワインに自然な豊かさを与えています。
畑が南向きなので、ぶどうは十分に太陽光を浴びることができます。
グラン・フランセは、典型的なリブルヌの畑の特徴をすべて兼ね備えており、
自然の恵みが、世代から世代へと受け継がれてきた
伝統的な知識や技術に更に磨きをかけています。
8ヘクタールの畑は一箇所にまとまっており、5000本/haで植樹されています。
ワインに自然の恵みを最大に表現するために、
畑全体を正確に写真撮影して、区画の選定を行います。
収穫、選別されたぶどうは、専用の容器で品種ごとに醸造されます。
続いて、熟練した担当者の手でアッサンブラージュが行われます。
各区画のぶどうはそれぞれの方法で、
それぞれのペースで、そのポテンシャルを表現していきます。
グラン・フランセは、その年ならではの表現を尊重しています。